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![]() 6月19日の八重山毎日新聞社説「賢者は歴史に学ぶ」にて、私たちが名蔵湾沖に錨泊している海上自衛隊の艦船に乗船した際に、石垣港への接岸をアピールしたことに触れ、八重山青年会議所は自衛隊を誘致したいのだろうか、過去の過ちも気付いたときにはすでに手遅れであった・・・と名指しで批判(?)されました。 日本で唯一地上戦が展開された沖縄戦、その惨状は私たちの想像を絶する悲惨な史実であり、沖縄戦の想像を絶する悲惨さを後世に語り継ぎ、二度とあのような惨状を招いてはならない、そして地球上から戦争や紛争がなくなることが、私たち青年会議所の願いです。 「歴史に学ぶ」とありますが、「歴史」とは、過去に起きた「出来事」を、ある秩序・観点のもとにまとめた記録・文書です。 ローマの歴史家クルティウス=ルーフスの「歴史は繰り返す」という言葉がありますが、そうならない為にも、沖縄戦の悲惨な戦場のみを語るのではなく、江戸末期の黒船来航から尊皇攘夷運動と明治維新、日清・日露の戦争、満州事変、日中戦争、そして大東亜戦争…を、当時の我が国を取り巻く世界情勢を踏まえながら、戦勝国の論理と観点で行われた「東京裁判史観」ではない、私たち日本人・・沖縄県民自らがあの戦争と沖縄戦を総括しなければならないと思います。 また、慰霊の日や終戦記念日になると、いろいろな場で「平和について・・・」という催しが開催されます。そのほとんどが、戦場の悲惨さと悲惨な経験談ばかりを伝え、何故、戦争が起きたのかということを学ぶことはほとんどありません。子供向けの学習であればそれはそれで必要なことです。しかし大人までもが戦場の悲惨さばかりを学んでいては、これこそ、「愚者は経験に学ぶ」のではないでしょうか。 あのような惨劇を繰り返さない為にも、何故あの戦争が起こったのか、何故沖縄が唯一の地上戦となったのか、何故、広島・長崎に原爆が投下されたのか・・そして、あの戦争を回避することはできなかったのか・・と検証することが絶対に必要であり、これこそ「賢者は歴史に学ぶ」ではないでしょうか。 国の安全保障とは、国家・国民の安全を他国からの攻撃や侵略などの脅威から守る外交力や警察力、迎撃力・・さらに国際政治、国際経済政策、金融政策をすべて含めたことを指します。特に迎撃力として他国からの武力による攻撃や侵略、テロ行為から国民を守る為に存在するのが自衛隊であり、その存在を日本国民の大多数が容認し、その活動に対して理解をしています。 このような緊張状態にある八重山近海で、国民の生命と財産、領土領海、国益を守る任務についている海上自衛隊の艦船が、乗員の休息、真水や物資の補給等で必要な場合は、いつでも入港接岸できるようにしなければいけないと思います。 そして、八重山郡民の中にもこのような意見を持つ方は大勢います。少数意見にも耳を傾けるということが、マスメディアの使命のひとつであるならば、自衛隊艦船の入港接岸を訴えた意見、多くのサイレントマジョリティーが持つ意見に対して、その意見そのものを言論封殺する空気をつくりだしてはいけないと思います。明日6月23日は、61回目の慰霊の日、八重山JC会員一同、戦没者の冥福を祈るとともに、二度とあのような惨状を繰り返してはならないというおもいをあらたに致します。 ![]() |