海上自衛隊の掃海艇が、19日(土)に石垣港の調査などを目的として入港接岸いたしました。
八重山毎日新聞オンライン
石垣港、海自掃海艇2隻が入港 平和団体ら「自衛隊いらない」と抗議
市民に掃海艇公開 海自第46掃海隊

今回入港したのは、沖縄本島のうるま市にある海上自衛隊第四十六掃海隊(宇都宮俊哉司令)の掃海艇『あおしま』と『ししじま』の2隻です。
石垣市の前革新市政下では、不発弾処理や県の防災訓練以外での自衛隊艦船の石垣港への入港接岸は拒否されており、中山市政になって初の自衛隊艦艇の入港接岸となります。
19日朝、石垣港に入港してくる『あおしま』『ししじま』に対し、石垣港の外では労働組合や政党関係、自衛隊に反対する市民団体約50名程が抗議集会を行っていたようですが、2009年の米海軍掃海艦入港の際のような混乱もなく、海上自衛隊掃海艇2隻は無事入港接岸いたしました。
掃海艇とは、紛争海域に敷設された機雷(海の地雷)を排除して海域の安全運行を確保する為の艦船で、1000トン級の大型の船を掃海艦、500トン級の小型の船を掃海艇といいます。
掃海部隊の任務は、不発弾処理同様大変危険な任務であり、海域に敷設されている機雷の種類等を調べ、掃海艇に乗船している海上自衛隊のダイバーが直接海に潜って機雷に爆薬を設置して爆破処理したり、海底のアンカーからワイヤーで繋がれ水中に浮遊する機雷をカッターで切り離し海上で掃海艇に装備されている20ミリ機関砲で銃撃して爆破処理します。
海上自衛隊の機雷の掃海技術は、帝国海軍時代から100年以上受け継がれてきている世界トップクラスの技術で、湾岸戦争後には、自衛隊として初の海外へ部隊を派遣しての任務となるペルシャ湾での掃海活動を行い、ペルシャ湾を通過する民間船舶が安全に航海できるよう海域安全確保に貢献しました。
また、掃海艇は港湾内で曳船の補助なしで自力で岸壁に接岸できることから、各地の港湾の状況を調査したり、災害時に海からの災害救助を行うことも出来、阪神淡路大震災の際に岸壁が壊れた神戸港に最初に入港したのも掃海艇だったそうです。
掃海艇『あおしま』の川尻艇長は、今回の石垣港への入港で、海上保安庁が発行する海図を元に入港したが、民間船往来の状況や浅瀬の確認などで入港に際し緊張したが、今回の入港はとても有意義であったと述べていました。
この日、八重山の自衛隊協力会3団体と伊良皆市議会議長と共に、船内での昼食会を兼ねた船内見学に招待頂きましたが、昼食は海上自衛隊名物の『カレーライス』でした。

帝国海軍時代から、長く洋上で活動する艦艇では、『月月火水木金金』と言われるように休日の土・日曜関係なく洋上での活動から曜日の感覚がなくなるので、曜日の感覚を取り戻す為に金曜日に『カレーライス』を出すそうです。
この日は土曜日でしたので...前日から煮込んだ(?)とても美味しい『カレーライス』を頂きました。
海上自衛隊では、カレーライスのレシピは統一されておらず、それぞれの艦船の料理長が独自のレシピで腕を競っているらしく、海上自衛隊のホームページでは、それぞれの艦艇のレシピを公開していますので、是非参考にされてみてください。
『海上自衛隊レシピ』
http://www.mod.go.jp/msdf/formal/family/recipe/menu/today/index.html
緊張が高まる我が国南西の国境周辺海域では、海洋国家日本のプレゼンスを示しシーレーンを安全に確保する為、現在も荒れる海の中、海上自衛隊の艦艇による警戒監視が続けられています。
我が国最南端の国の重要港湾である石垣港で、海上自衛隊の艦艇が必要に応じて真水や物資の補給をし、隊員の長い洋上任務での疲れを取ることが出来るよう石垣市として協力していければと思います。